学校法人常翔学園 大阪工業大学梅田キャンパス
本計画のコンセプトは、
①「茶屋町地区地区計画」に基づき多目的広場や多目的通路を確保しつつ、街全体が繋がる歩行者ネットワークの確保
②過酷な都市の熱環境への配慮である。
【多目的広場や多目的通路を“常翔の杜”としてゆとりと潤いのある緑地空間を整備】
本建築物(大学施設)は地区計画により、周囲に歩行者専用通路、多目的通路、そして西側隣地との境界部には多目的広場を確保する計画となっている。これらの諸条件を加味しつつ、潤いのある都市空間を形成するために、日照条件や周辺環境を読みとり、防風対策にも配慮した常緑樹として郷土種であるアラカシやシラカシを約400㎡の多目
的広場に計画した。
また、街全体を繋げる歩行者ネットワークを形成するために北川道路沿いにはケヤキ並木、隣地(ヤンマービルディング)から続く南側の歩道上公開空地には桜並木を計画するとともに道路に面するコーナー部分には樹高10mを超えるアラカシを配して、緑視率を高めた。
【都市の熱環境への配慮】
熱環境への配慮については、木陰による日陰地の形成、樹幹を水平投影した部分の透水性舗装による地面のクールダウン化を図った。
【6階のラーニングコモンズと一体となった植物を学ぶ“緑の図書室”】
“緑の図書室”として植栽した中高木・低木・地被類約100種類の植物については、住宅の庭で一般的に使用される樹種を選定し、点在する大中小の広場空間で植物を学び、また、リフレッシュできる憩いの場を形成した。具体的には、QRコードを用いた樹名板を各種類の植物に設置した。また、熱環境への配慮として、潅水設備による水源が植栽桝に浸透することにより、じゃかごによる植栽桝を多用し、夏季のクールダウンを行う環境装置とした。
- 名称
- 学校法人常翔学園 大阪工業大学梅田キャンパス
- 所在地
- 大阪市北区茶屋町
- 規模
- 1F:約2,000m2 6F:屋上緑化約1,400m2
- 竣工
- 2016年10月
- 主要用途
- 教育施設
- デザイナー
- 長濵伸貴、近藤秀樹、李泰衡(元所員)
- 受賞
- 2017年おおさか環境にやさしい建築賞 市長賞
2017年第11回おおさか優良緑化賞 奨励賞