ヌーヴェル赤羽台(第2次)ランドスケープデザイン

- 名称
- ヌーヴェル赤羽台(第2次)ランドスケープデザイン
- 所在地
- 東京都北区赤羽台1・2丁目
- 規模
- 敷地面積 32,232.56m²
外構面積 19,247.45m² - 竣工
- 2018年3月
- 主要用途
- 集合住宅
- デザイナー
- 忽那裕樹、山田 匡、石原康宏
- 受賞
- 2012年 GOOD DESIGN賞
UR都市機構が取り組む赤羽台団地建替事業(第2次)におけるランドスケープデザイン。先行整備されたA街区と連続するB・C街区を設計対象とする。計画初段階より、UR都市機構・各街区建築設計者・照明デザイナーにて構成されるデザイン会議に参画し、昭和30年代後半から育まれてきた豊かな自然環境と既存のコミュニティ活動を継承することに十分配慮するとともに、土地が持つ特徴や場所の記憶を最大限活かしながら、街なみ景観や新たな建築計画との調整を図っている。また、幅広い世代にわたる多様な住まい手のニーズに応えられるよう、変化に富んだスケール感と異なる個性を持つ中庭空間を連続させ、新旧住民の新たなコミュニティ活動を支える環境づくりを行った。
<設計プロセス>
■計画および設計においてアピールすべき点
(思想、手法、意匠、技術、材料における工夫など)
本計画では街区ごとの個性と調和を両立させることが全体の大きなテーマであり、屋外環
境整備においては、団地内の豊かな自然環境と既存の良好なコミュニティ活動の継承に配慮
することも重要課題であった。そこで、計画初段階より開催されていたUR都市機構・各街区
建築設計者・ランドスケープおよび照明デザイナーにて構成されるデザイン会議において、
街なみ景観や新たな建築計画との調整を充分に図ることで、既存樹木や場所の記憶など団地
の資産を最大限活かした計画の実現を目指した。
■計画および設計において留意した与件
(場の特異性、施主の意向、自然条件、社会条件、事業プロセスなど)
戻り入居による旧住民が多い当団地では、長い年月の間に培われ成熟した既存のコミュニ
ティ活動を継承しつつ、新たな住まい手の地域への愛着を誘発し、地域参加を促す魅力的な
環境づくりが必要であった。特に団地のシンボル空間となるイチョウ通りにおいては、集会
室などの建築施設と屋外空間が一体となってコミュニティ活動の中心となる活気ある場を形
成する必要があった。また、新旧住民による幅広い世代の住まい手が想定される中で、屋外
環境への多様なニーズに応えられるよう変化に富んだ中庭空間づくりが求められた。