はびきの中央霊園 樹木葬「追憶の森」
故人の想いが詰まった庭園型の樹木葬墓地
はびきの中央霊園「追憶の森」は、自然に還る事を望む利用者が樹木とより密接した関係を築く事ができる樹木葬墓地である。四季折々の木々で包み込まれる森を構成し、その中から墓標となる樹木を自身で選択できる。木々を取り囲む墓石の配置方法も多様に選べ、樹木と密接な関係を構築する選択性の高い霊園である。墓地特有の暗く近寄り難いイメージを軽減するため、エントランスは暖かみのある上品な石の壁で構成し、森のシンボルとなるサクラやモミジ等を植樹し、親しみと迎賓の品格を備えた設えとなっている。園内にはサクラの中でも長寿であるエドヒガンもあり、故人と共に季節を愛でるなど仏事以外でも利用者が訪れる公益性の高い空間である。
本計画では樹木の成長を妨げない永続的な生育環境を確保し、より自然に近いランダムな配植をすることで森の様相をつくり出した。樹種は日本を代表するサクラなど、親しみや季節感のある樹種を採用し、故人が生前好んだ樹木を選択しやすい環境づくりを心掛けた。墓石の配置方法は
①森の中で
②木の下で
③木を囲んで
④森を背景にして
の4タイプがあり、樹木との関係を自身で決める選択性の高いしつらえとなっている。園路は樹木の育成を良好にする透水性舗装を採用し、滑らかな曲線形状で奥行と回遊性を持たせることで、森の中を巡る楽しさや期待感を歩行者に与える空間となっている。また、園路の途中には来園者が休憩できるベンチを点在させ、故人と共に四季を愛でたり、思い出を語らう憩いの場を設けている。
墓標となる樹木を自ら選んだ瞬間、その樹木には自身が投影される。参拝者がその樹木を目にした時、故人が想起され、再会を果たす。木々が成長し森に包まれる頃、「追憶の森は」故人の想いが詰まった庭園型の樹木葬墓地となる。
2025年現在は2期である「追憶の森 望」が計画をされ、販売を開始している。
- 名称
- はびきの中央霊園 樹木葬「追憶の森」
- 所在地
- 大阪府羽曳野市
- 規模
- 区画総面積:約1,300m2 総区画数:約1,000区画
- 竣工
- 2016年4月
- 主要用途
- 霊園
- デザイナー
- 長濱伸貴、山田匡、中谷丞(元所員)、和久珠生
- 受賞
- 2016年度GOOD DESIGN賞