E-DESIGN|Landscape design, Architectural design, Construction

木津川遊歩空間整備事業「トコトコダンダン」

名称
木津川遊歩空間整備事業「トコトコダンダン」
所在地
大阪府大阪市西区
規模
4300m²
竣工
2017年4月
主要用途
遊歩道、広場、防潮堤
デザイナー
制度設計・しくみづくり:E-DESIGN
空間設計:岩瀬諒子
受賞
土木学会デザイン賞2018 奨励賞
GOOD DESIGN賞2018 金賞(経済産業大臣賞)
平成30年度日本造園学会賞 設計作品部門

柔軟な公募システムが、まちの風景を変える。

本事業における弊社の中心的役割は、空間の設計デザインではなく、「しくみづくり」である。木津川遊歩空間は、大阪市内を流れる一級河川木津川沿いの遊歩道と広場空間(旧入堀)を併せた約4300㎡にわたる親水空間整備事業である。当時、弊社は「大阪府立江之子島文化芸術創造センター (enoco)」の指定管理を受託しており、大阪府の各部局や市町村等の課題解決を実施する「プラットフォーム形成支援事業」等を実施していた。トコトコダンダンは当該事業のひとつとして実施された。

大阪府の河川室、文化課と協働し、整備前の住民合意形成、整備案募集のための制度設計、アイデアコンペ実施、竣工後のマネジメントを含めた公共空間形成のためのトータルなサポートを実施し、地域の誇りとなるパブリック空間の創造をおこなった。

特に重要であったのが、公共土木工事に、積極的に意匠デザインをとりいれる仕組みを構築したことである。遊歩空間は河川関連施設であるため、通常の発注では大手の土木コンサルタントが入札により設計業務を請け負うことが通常であるが、本事業ではアイデアデザインコンペという公募方式を採用し、かつ、過去の実績や会社規模等を問うのではなく、アイデアを持つすべての人が提案できることとした。結果として、当時29歳の女性建築家、岩瀬諒子氏のアイデアが最優秀案として選ばれた。

さらに、近隣との合意形成においては、公募前の段階から住民とのワークショップを重ね、設計プランや管理のあり方についても徹底的な対話を繰り返し、住民ニーズをあらゆる場面で遊歩空間に反映するという工夫と努力をおこなった。そして、2017年の4月に「トコトコダンダン」という愛称で供用を開始し、以来、地域に愛される親水空間として親しまれている。

PROJECT